塩の役割|塩|パンの材料
パン生地レシピには、必ず「塩」が入っていますよね。
「パン生地に塩を入れる」のはどうしてか、
その理由をご存じですか?
私は「パンの中にどうして塩を入れるの?」とずっと思っていましたが、
パン作りを再開するまでははっきりと知りませんでした。
今日は、
「パンの材料」の中の「塩」についてお話しします。
塩の役割
パン生地を作るうえで、塩の役割は次のとおりです。
★パンに味をつけるため
★パン生地を安定させるため
★酵素の発生を抑え、パン生地が発酵しすぎるのを防ぐため
★パン生地の殺菌効果がある為
塩の役割は実はこんなにあったのです!
これらの役割の中でも、
もっともキーとなる重要な役割「パン生地を安定させるため」についてもう少し詳しくお話ししますね。
パン生地を安定させるため – 塩の役割
パン生地を作ると、
「グルテン(タンパク質の一種)」が生成され「グルテン膜」ができることを以前の記事でお話ししました。
グルテンの形状は網目状になっていて、
「塩」を入れることで塩がこの網目を強くしてくれます。
網目が強くなるとパン生地が安定した状態になります。
「塩」を入れなかったり、「塩」の量が少なかったりするとどうなるのでしょうか?
答えは、
「生地がべたべたになって、生地に腰がなくなった状態になる」です。
こうなると、
パン生地をまとめることもできず、
丸めて発酵させるときに、発酵すらうまくいきません。
ですので、
パン生地作りに「絶対に塩はかかせません!」
レシピに書かれている通りの量の塩を必ずパン生地へ入れることがとても大事です!
生地を安定させてくれる「塩」は、
パンの出来上がりの味、風味にも大きな影響を与えます。
また材料の甘さも「塩」が引き立ててくれます。
基本的に、
パン作りに使う塩は「海塩=Sea Salt」がよいといわれています。
(岩塩ではなくて。)
海水から作られた塩のことですね。海水のミネラル分が味にそのまま出てきます。
正直なところ、私は
「ん? 岩塩じゃなくて、海塩?」
「海塩ってどんな商品があるの? スーパーで簡単に買えるの?」
とパン焼き再開当初思いました。
海塩は、Amazonや楽天でたくさんの商品が売られています。
レビュー件数やレビューコメントを見て、「パンがおいしくなる!海塩」を選んでみてください♪
それでは私が使っている、使ったことのある海塩をご紹介しますね。
こちらです。
★上の写真をクリックすると楽天の商品ページにジャンプします。
このお塩は、
「パン生地に入れるのだったらこれ!」とたくさんの方が使っている海塩です。
フランス産の海塩です。
お塩は粗目です。
見た目は塩辛そうなのですが、とんでもない!
なめると、全然塩辛くなく、逆にやわらかい甘さで、旨味があります。
私は500g入りの袋を買って、瓶に入れて保存し使っています。
もちろん、パンだけでなく、お料理もとても美味しくなり大活躍しているお塩です!
これ以外では、
日本の輪島で作られたお塩を使ってパン生地を作っていました。とてもまろやかな甘味と旨味が凝縮されたお塩です。
このお塩は、
あの世界的に超有名なパティシエ、ショコラティエ 辻口博啓さんが出演している
「LE CHOCOLAT DE H」というドキュメンタリー映画の中でご自身のチョコレートづくりに使っていたお塩です。
「きっと、ミネラルの旨味を存分に感じられて美味しいんだろうな~!」と感激して購入してパン生地作りに使いました。
もちろんパンがとても美味しく仕上りました!
残念ながら現在在庫切れ状態です。
どうでしたか?
パン生地づくりにお塩がかかせないものだということがわかりましたよね♪
それでは今日も、
パンを焼く幸せを感じましょう♪